タンポポ茶というのは、皆さんもご存知の「タンポポ」のお茶です。実際には根っ子の部分が使われます。
タンポポの根を乾燥させたものです。乾燥させただけのものは「ダンデリオン(ダンデライオン)」ともよばれハーブティーの一つとされます。乾燥させたものをコーヒーのように焙煎したものは「タンポポコーヒー」と呼ばれますね。
モトは同じですが、製造の過程がちょっと違う感じです。どちらもノンカフェインですよ。
ダンデリオン(焙煎なし)はさっぱりとした軽く甘みのある味わいなのに対して、たんぽぽコーヒーは苦みがありコーヒーに近い味わいとなります。
お好きな方を選ばれるとよいでしょう。
タンポポ茶・たんぽぽコーヒーの効果効能
すぐれた利尿作用があるとされているため、むくみが気になる方に向いています。ノンカフェインなので妊娠中の方や出産後の授乳中などの飲み物として活用される方が多いようです。
カルシウムや鉄分、ビタミンB2、ビタミンCなどが含まれています。お茶として飲むだけで十分な栄養補給になることはありませんが、妊娠中や産後の飲み物としておすすめできます。
最近では妊娠中の方や授乳中の方向けに良いとされるハーブをブレンドしたお茶が大変人気ですが、そうしたお茶にもダンデリオンが含まれることが多いですね。
タンポポ茶は自分でも作れる?採取~乾燥~焙煎
タンポポ茶の原料となるタンポポの根っ子は、普段からよく見かける「セイヨウタンポポ」の根です。
国立環境研究所
多年草.太い直根があり葉はすべて根元から放射状に出て,様々な程度に羽状に裂ける.花茎は中空で葉をつけず,頂部に径3.5~4.5cmの鮮黄色の頭花を一個つけ,総苞は高さ2cm,総苞外片は色が淡く,つぼみの時に下方へ反り返り,内片は濃緑色で直立,いずれも角状突起が無い.花は舌状花のみで,在来タンポポ類より数が多い.
なので、たんぽぽの根っ子を掘り出して乾燥させればダンデリオン、そしてそれを焙煎すればタンポポコーヒーにできます。
なので、自分で作ろうと思えばつくることができます。
ただ、たんぽぽの根はかなり深いところまであるので、掘り返していくというのはちょっと重労働です。基本的には垂直方向に延びていきます。頑張って掘り返しましょう。
タンポポ茶(ダンデリオン)の自作方法
- 根っ子を掘り出す
- しっかりと洗う
- 根っ子を刻む
- 陰干しして乾燥させる
これでダンデリオンとなります。乾燥したら難くなるので、ある程度最初の段階で細かく刻んでおいた方が良いかと思います。
風乾ネットなどに入れて乾燥させましょう。しっかり乾燥したら密閉容器に入れて保存します。できれば乾燥材も一緒に入れておくことをお勧めします。
お茶として飲むときは、緑茶などと同じように淹れてください。
たんぽぽコーヒーの自作方法
たんぽぽコーヒーにしたいという方は、これを焙煎していきます。
焙煎は乾燥させたダンデリオンをフライパンで炒りましょう。焙煎機などがあれば、そっちの方が良いと思いますが、そこまでこだわらなくても十分です。
焙煎が完了したらコーヒーミル(グラインダー)などで細かく引いて普通のコーヒーと同じようにペーパーフィルターなどに入れて抽出しましょう。